アドリブができない理由

「どうしてアドリブができるんですか?」

「じゃあ逆に何でできないの?」

だから、おれはいつも訊くんですよ。

「練習って毎日どのくらいしてるんですか?」

「10時間くらいです」

「えっ、そんなに!・・・10時間のうちアドリブはどれくらいの割合してますか?」

「アドリブはやりません」

「ぜんぜん?」

「・・・はい」

「なんで?」

「だって……アドリブできないから」

「アドリブできなくても、アドリブしなきゃできるようにならないと思うけど?」

「でも、なにやっていいのかわからなくて・・・」

「なんでもやりゃいいがな」

みんなとにかくやらない。

やらない理由はいろいろあるが、一つは

超一流のプロの演奏と自分のアドリブを比べてしまうところにある。

名盤の名演奏と名もなき初心者の演奏。

そんな始めてすぐに、プロと同じレベルのアドリブができたらみんな苦労しないでしょ。



とにかく自分なりに、下手でもなんでもいいから音を出す。

まずは、これに尽きます。

これを毎日積み重ねれば、だんだん良くなっていきます。

超一流と自分を比べて拙いからと、すぐ諦めて音を出さないのはもったいない。

あと指導する先生によっては、

「はじめは理論から・・・」

「もっとスケールを練習しないと・・・」

「たくさん譜面をさらって・・・」とかなんとか言って、

なかなかアドリブをやらせてくれないという事例もある。

でも、そんなことばかりやってたら結局アドリブの練習なんていつまでたってもできない。

譜面に書いたソロばかり練習してもそれが演奏できるようになるだけで、

アドリブができるようにはならない。

なまじ譜面が上手くできるようになると、譜面なしでは

なにをやっていいかわからなくなるだけだったりする。

カーナビを頼ってばかりいる人は、道を覚えられないという。

譜面なしでも自分の耳を頼りに音を出していかなくては前に進まない。

たとえば、泳げない人が、泳げるようになるまで

プールに入らないと言ってるようなもんだ。

ではいったい、どうやって泳ぐ練習をするって言うんだろうか?

まさか畳の上でバタバタ泳ぐ真似をするだけで、「練習した」とでも言うのだろうか?

とかく指導する先生によっては「アドリブなんて10年早い」とか言う場合もあるだろうが

そんなこと真に受けてたらいつまでたってもできるようにならないよ。

先生によっては、すぐにできるようになってもらったら

指導料が取れないから、もったいつけて、なかなかできるようにさせないだけかもしれない。

あと、先生自体がたいしたアドリブをできない場合もあるので見極めが必要です。

どんどんアドリブしましょう。出来不出来は後からついてきます。

まずは譜面なしじゃ何もできない、そんな状態から抜け出しましょう。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする