先日、ハローワークで失業保険の認定を受けに行ったついでに、
職業相談も受けてきました。
相談をすると求職活動を一回したことになるのです。
相談といっても検索機で見た求人を印刷して持っていき、
「この求人はどんな状況ですか?」みたいなことを訊くだけである。
職員は求人票のバーコードを読み取り、
「こちらはですね、男性の方が〇人応募してます。年齢は・・・」
と、当たりさわりのない情報を教えてくれます。
「この会社は、しょっちゅう募集してますけど、なんか理由があるんですかね?」
ぼくがそういう質問しても、
「いやあ・・・とくに、そういう話はこちらには入って来ていませんが・・・」
といって求職者が一番知りたい肝心な情報は何ひとつわからないのだ。
ほとんど一問一答といった感じで10秒ほどで話が終わってしまう。
――ぼくは間を持たせるため、さらに別な求人票を見せて、
「この会社なんですけど、ネットの口コミサイトではボロ糞書かれていますが、
大丈夫でしょうか?」
と訊いても、「まあ、ネットの書き込みというのは、誰が書いてるかわかりませんからね・・・
とくにハローワークには、悪い話は入って来ていません」ということだった。
職員によっては、「そんな会社よしたほうがいいよ」とそれとなく示唆してくれて、
話しが広がりをみせることもある。
しかし、たいていの職員は端末で検索した情報をそのまま機械的に告げてくるだけで
あまり相談にはならない。
相談にならないといえば、
「もうそろそろ就職にむけて活動されないと・・・」とか言ってくる職員が
いる。この場合の『活動』とは企業に書類を送ったりして応募しろ、という意味だが、
それは、べつに職員が尻を叩かなくても良い求人があれば、黙ってても
応募するんだから余計なお世話なのだ。
良い求人があろうがなかろうが、
求職活動を次の認定日までに2回以上こなさなくてはならない
システムを作っているのはハローワークだ。
そしてぼくはその求職活動をしているだけなのだから、
いらんことを言うのは止めてほしいものだ。
「失業給付期間も、もうそろそろ終わりですから・・・」
終わりだからなんなのだろう?
給付が終わるから意に沿わない会社でも我慢して応募しろというのだろうか?
「ええ、まあ、入りたい会社があれば、紹介状をいただきますから」と言えば、
「でもですね、企業のほうでも、あまりに求職期間が長いと、
いろいろ疑問に思いますので・・・」
まあ、疑問に思うのもわかるけど、それならそれで縁がなかったということです。
職員はぼくが失業給付をもらえなくなったら、路頭に迷うとでも思っているのだろうか?
たとえ路頭に迷ったところで、ハローワークに迷惑がかかるわけでもあるまい。
あれかな、やっぱり職員にも成績があるのかな?
応募して就職したら一件成立でいくらになるとか・・・
とにかく、ぼくは毎度まいど応募するように煽られます。
それでも、なんとかやんわり断ってその場を辞去するのでした。